2008/12/12

ガラクタの女




ガラクタの女は店先で物思いにふけっていた

「アタイの人生いい事なんて無かったわ…。」と

しかし昔に一度だけ、男と暮らした時期があったなと思い出した。

「アイツは確か画家だった。やさぐれていて、ぶっきらぼう。

けどアイツの描く花の絵だけは嫌いじゃなかった。」

あるときアイツはこう言った。

「オイラが描いた花なんかより、本物の方が綺麗に決まってる。」

アイツはそう言うと、花束をめいっぱいにぶん投げてきた。




アイツの言う事が正しいのなら、アタイは本物よりも綺麗ではないの。

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